エジプト向け輸出の事前申告制度ACID手続きが航空貨物にも適用、2026年1月から

(エジプト)

カイロ発

2025年12月11日

エジプトの財務省は11月17日、オンラインによる輸入貨物情報の事前申告制度ACID(Advance Cargo Information Declaration)が、2026年1月1日から商業航空貨物にも適用されると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これまでは船便のみがACID登録対象だった。

ACIDは2021年10月1日に運用開始した(エジプト「輸出入手続」参照)。輸入者は、税関や各監督官庁への輸入許可申請、付加価値税(VAT)番号など企業情報登録などの手続きを一元化したプラットフォーム「Nafeza外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」に登録し、輸入1件ごとに19桁のACID番号を取得し、その番号を輸出者に通知する。

ACID番号を通知された輸出者は、輸出者用のプラットフォーム「CargoX外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」にACID番号、船荷証券(B/L)、インボイス、パッキングリストほか原産地証明書、輸入割当を示す証明書、検疫・衛生関連証明書、品質・安全・環境関連証明書など必要に応じて求められる書類をアップロードする。書類1件アップロードするごとに手数料3ドルが課せられ、アップロードした書類件数が5件を超えても、上限は5件分の15ドルとなる。従って、輸出1件あたりのCargoX登録手数料の上限は、基本料金160ドルに書類5件分の15ドルを加えた合計175ドルとなる。

船便に加え、航空貨物についてもACIDの対象とすることは2022年に発表されたが、当時は具体的な運用開始日は示されなかった(2022年2月22日記事参照)。その後、2022年10月1日に運用開始と発表されたが、2023年1月1日開始に延期され(2022年9月22日記事参照)、その後に再延期されていた。

(西澤成世)

(エジプト)

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