OPECプラス加盟8カ国、12月は日量13万7,000バレル増産、2026年1~3月は増産停止を決定

(中東、サウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーン)

調査部中東アフリカ課

2025年11月05日

OPECプラス(注)に加盟しているサウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーンの8カ国は11月2日に会合を開き、12月の原油生産量を日量13万7,000バレル増加させ、2026年1~3月の増産は「季節要因により」一時的に停止することを決定した。

今回発表を行った8カ国は、2023年11月から合計日量220万バレルの自主的追加減産を行っていたが、2025年9月末に当初の予定から1年前倒しで終了した。同8カ国は2023年4月に合計日量約165万バレルの追加減産も発表しており、2025年10月からは同減産分の縮小のため、10月と11月の生産量を日量13万7,000バレル増加させることを決定した(2025年10月7日記事参照)。11月2日付OPECプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、今回の増産も合計日量165万バレルの追加減産に対して行われるものとされている。

原油価格は8月以降、下落傾向にあり、米国エネルギー情報局(EIA)の統計によれば、10月27日時点では米WTIは1バレル当たり62.13ドル、北海ブレントが65.52ドルとなっている(添付資料図参照)。

今回の発表を行ったOPECプラス加盟8カ国は、11月30日に次回会合を開催予定。また、第40回閣僚級会合も同日に開催の予定だ。

(注)OPEC加盟国のイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラ、リビア、アラブ首長国連邦(UAE)、アルジェリア、ナイジェリア、ガボン、赤道ギニア、コンゴ共和国の12カ国と、非加盟の産油国のアゼルバイジャン、バーレーン、ブラジル、ブルネイ、カザフスタン、マレーシア、メキシコ、オマーン、ロシア、スーダン、南スーダンの11カ国で構成する。

(久保田夏帆)

(中東、サウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、カザフスタン、アルジェリア、オマーン)

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