第3四半期のGDP成長率は前年同期比3.6%、公共支出と個人消費が成長を牽引

(コロンビア)

ボゴタ発

2025年11月25日

コロンビア国家統計局(DANE)は11月18日、2025年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率は前年同期比3.6%だったと発表した(添付資料表参照)。

産業別に成長率をみると、行政・防衛(前年同期比8.0%)、商業(5.6%)、製造業(4.1%)がGDPの成長に大きく貢献した。行政・防衛では教育(11.0%)、商業では卸売業および小売業における自動車・オートバイの修理(8.4%)、製造業では繊維産業(9.4%)が特に伸びた。農林水産業は2.4%増となり、漁業と養殖業(16.4%)、コーヒー栽培(9.8%)の成長が目立った。マイナス成長となったのは、鉱業(マイナス5.7%)と建設(マイナス1.5%)で、金属鉱物の採掘(マイナス18.2%)、住宅および非住宅建築物の建設(マイナス8.3%)が大きく落ち込んだ。

需要項目別の成長率では、民間最終消費支出が前年同期比4.2%となり、支出目的別では特に家具・家庭用品(8.3%)、運送(7.2%)、娯楽・文化(7.2%)が好調だった。政府最終消費支出は14.2%、国内総固定資本形成は4.8%の成長だった。

コロンビア全国産業連盟(ANDI)のブルース・マクマスター会長は今回の発表を受け、「財政状況が非常に複雑な時期に公共支出が最大の成長要因であることは懸念すべき。財政問題を解決するための構造的な措置を講じる代わりに、公共支出が過剰となっている」と述べた。

(木村香菜)

(コロンビア)

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