1~9月の外国直接投資、日本は申請金額ベースでシェア7.5%の5位

(タイ)

バンコク発

2025年11月27日

タイ投資委員会(BOI)は11月19日、2025年1~9月のタイへの外国直接投資統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公表した。申請ベースでは、投資額が前年同期比82.5%増の約9,853億バーツ(約4兆7,294億円、1バーツ=約4.8円)、投資件数が37.7%増の1,947件となった(添付資料表1参照)。

申請額を国・地域別にみると、シンガポールが前年同期比2.0倍の約3,598億バーツで、全体の36.5%を占めて首位となった。また、香港は3.6倍の約2,373億バーツで、シェア24.1%の2位だった。日本は2.1倍の約738億バーツで、シェア7.5%の5位だった。

認可ベースでは、投資額が前年同期比43.8%増の約7,861億バーツ、投資件数が20.4%増の1,710件だった(添付資料表2参照)。国・地域別では、首位がシンガポールで前年同期比2.4倍の約3,429億バーツ、シェア43.6%、2位が中国で4.0%減の約1,675億バーツで、シェア21.3%だった。日本は19.8%減の約426億バーツで、シェア5.4%の4位だった。

タイ政府が産業高度化を目指す「タイランド4.0」で重点産業とする12分野の投資状況をみると、タイ資本も含めた申請ベースの投資額では、デジタルが前年同期比6.5倍の約6,128億バーツで最大だった。また、航空(2.5倍、約51億バーツ)、医療(2.2倍、約251億バーツ)、バイオテクノロジー(70.1%増、約81億バーツ)が大幅に増加した(添付資料表3参照、認可ベースでの詳細などは添付資料表4~6参照)。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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