上半期の外国直接投資、日本は申請額ベースでシェア6.8%の5位
(タイ)
バンコク発
2025年08月14日
タイ投資委員会(BOI)は8月8日、2025年1~6月のタイへの外国直接投資統計を公表した。申請ベースでは、投資額が前年同期比2.3倍の約7,376億バーツ(約3兆3,930億円、1バーツ=約4.6円)、投資件数が59.0%増の1,369件となった(添付資料表1参照)。
申請額を国・地域別にみると、シンガポールが前年同期比2.8倍の約2,470億バーツで、全体の33.5%を占めて首位となった。また、香港は5.7倍の約2,186億バーツで、シェア29.6%の2位だった。日本は67.6%増の約498億バーツで、シェア6.8%の5位だった。
認可ベースでは、投資額が前年同期比75.0%増の約6,296億バーツ、投資件数が16.3%増の1,063件だった(添付資料表2参照)。国・地域別では、首位がシンガポールで前年同期比3.1倍の約2,952億バーツ、シェア46.9%、2位が香港で4.6倍の約1,454億バーツで、シェア23.1%だった。日本は43.1%減の約219億バーツで、シェア3.5%の4位だった。
タイ政府が産業高度化を目指す「タイランド4.0」で重点産業とする12分野の投資状況をみると、タイ資本も含めた申請ベースの投資額では、デジタルが前年同期比20.8倍の約5,226億バーツで最大だった。また、バイオテクノロジー(4.1倍、約55億バーツ)、医療(2.3倍、約186億バーツ)、自動システム・ロボット(45.3%増、約24億バーツ)、航空(22.4%増、約22億バーツ)が大幅に増加した(添付資料表3参照、認可ベースでの詳細などは添付資料表4~6参照、2025年5月26日記事参照)。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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