ペルー通商観光相、2025年の外国人観光客数がコロナ禍前の8割超となる見込み示す

(ペルー)

リマ発

2025年11月26日

ペルーのテレサ・メラ通商観光相は11月21日、地元ラジオ局のインタビューに応じ、ペルーを訪れる外国人観光客は2024年より増加しており、2025年末までに360万人に達するとの見通しを示した。2019年(通年)の外国人観光客は437万1,787人で、360万人に達した場合、コロナ禍前の8割超まで回復することになる。

通商観光省(MINCETUR)が発行する観光月報(2025年10月分)によると、2025年1月から10月までの外国人観光客数は284万5,828人だった。前年同期は272万719人で4.6%増加している。国別にみると、隣国チリからの観光客が最多で59万5,603人、次いで米国の51万2,738人で、両国の観光客が全体の38.9%を占めている。

アジア地域からの観光客は11万7,999人で、全体の4.1%を占める。日本からの観光客は1万9,559人だった。円安で海外旅行には逆風だが、前年同期の1万7,657人から10.8%増加した。ペルー政府は大阪・関西万博にペルーパビリオンを設置し、日本で人気のあるマチュピチュ遺跡やナスカの地上絵などの世界遺産の紹介や中南米でも有数の美食の国といわれているペルーの地元料理の紹介などを行った。

(石田達也)

(ペルー)

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