リヤドで中小企業や起業家支援の展示会「BIBAN Forum 2025」開催
(サウジアラビア、日本)
リヤド発
2025年11月18日
サウジアラビア中小企業庁(Monshaaat)は11月5~8日の4日間、11回目となる中小企業や起業家向け支援イベント「BIBAN Forum 2025
」をリヤドで開催した。2025年は「グローバルな機会の目的地(A Global Destination for Opportunities)」を掲げ、計10万人が来場し、380億リヤル(約1兆5,580億円、1リヤル=約41円)を超える協定が締結された。
イベントの会場(ジェトロ撮影)
同イベントでは、出展者や来場者、企業を支援する枠組みとして、「イネーブルメント」「スタートアップ」「急成長企業」「資金調達と投資」「Eコマース」「フランチャイズ」「マーケット」「中小企業サポート」の8つの支援の切り口「ドア(Door)」を設けた。
中でも、「スタートアップドア」では、66カ国から、健康や食品、エネルギー、グリーンテクノロジーなど、複数の分野からの多数の出展があった。
イベント期間中、ピッチイベント「Entrepreneurship World Cup(EWC)」の決勝戦も開催された。同大会には、160以上の国・地域から1万350人以上の申し込みがあり、事前の審査を経て選出された上位100人の予選通過者には、サウジアラビアへの渡航費やビザ費用、宿泊費の全額を主催者が負担した。入賞者には、サウジアラビアのミスク財団
、米国のグローバル・アントレプレナーシップ・ネットワーク
の支援の下、総額150万ドル、アーリーステージの企業優勝者には、25万ドルの賞金が授与された。また、2026年にEWC2026がサウジアラビアで開催されることも発表された。
フォーラム内で、ジェトロとサウジアラビア中小企業庁は両国の中小企業の経済・貿易・投資協力の強化や、国際市場での競争力を向上させる支援で協力覚書(MOU)の締結を発表した。このMOUは9月24日に2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場内で署名され、「BIBAN Forum 2025」の初日に交換し披露された。披露式に参加したジェトロの鈴木崇文理事は「このMOU締結を機に、スタートアップや中小企業のビジネス促進を担う機関として、今後、サウジアラビア進出企業への支援や関係者との今後の関係構築の推進に寄与することが期待される」と述べた。
大阪・関西万博会場内での協力覚書(MOU)署名後のジェトロ石黒理事長(写真右、9月24日大阪、ジェトロ撮影)
協力覚書(MOU)の披露セレモニーで記念撮影に臨むジェトロ鈴木理事(写真左、ジェトロ撮影)
(長澤諒祐)
(サウジアラビア、日本)
ビジネス短信 e04b2685e363f315




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