成都市で2025日中韓中小企業経済貿易交流会と西部中小企業発展大会を開催
(中国)
成都発
2025年11月14日
ジェトロは10月31日、中国・四川省成都市で、成都市中小企業協会、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)と共催で、2025日中韓中小企業経済貿易交流会および西部中小企業発展大会を開催した。同交流会は、2019年に成都市で開催された第8回日中韓首脳会議に合わせて初回が開催された。今回は初めて西部中小企業発展大会に合わせて開催され、「中国企業の海外進出」「デジタル・コンテンツ産業」「バイオ医薬・健康産業」など7つの併催イベントが行われた。日中韓の政府、学者、企業関係者ら約1,000人が参加した。
交流会の基調講演では、中国共産党委員会中央党校巡視員で研究員の姜平氏が第15次5カ年規画(2026~2030年)における中国経済・社会発展の方向性について発表した。現代産業システムの構築、高水準科学技術の自立自強、強大な国内市場の形成、高水準の市場経済体制の構築、ハイレベルな対外開放の拡大、地域経済の協調、全面的なグリーン化の加速など、重点分野が紹介された。日中韓の将来性については「日中韓3カ国が互いの優位性を補いつつ、幅広い分野で協力を進め、3カ国の企業間の連携を強化することで、ウィンウィンの発展を実現する」と述べた。
ジェトロは、日本への進出を支援する対日投資サービスを紹介したほか、併催イベントでは、「2026日本の展示会情報」と「日本のヘルスケア産業」をテーマに、日本市場の魅力や展示会の重要性、また高齢者分野における日本のノウハウと中国企業との協業の可能性について解説した。
2024年に開催された日中韓中小企業経済貿易サミットと比べ(2024年11月12日記事参照)、今回の交流会では、日中韓3カ国の中小企業間の連携による共通課題の解決や市場開拓などの具体的な取り組みが示された。日中韓3カ国の関係者からも「中小企業の発展は、自国経済の発展に直結するとの共通認識が形成できた」とのコメントがあった。
2025日中韓中小企業経済貿易交流会および西部中小企業発展大会の開幕式(主催者提供)
(王植一)
(中国)
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