インド最大級の国際食品展示会、首都ニューデリーで開催

(インド)

ニューデリー発

2025年11月07日

インド最大級の国際食品展示会「ワールド・フード・インディア2025」が9月25~28日、首都ニューデリーのバーラト・マンダパム展示場で開催された。2017年に第1回が開催され、今回で4回目の開催となる。ニュージーランドとサウジアラビアがパートナーカントリーに、日本、アラブ首長国連邦(UAE)、ベトナム、ロシアはフォーカスカントリーにそれぞれ位置づけられ、会期中の来場者は9万5,000人超と盛況だった。

日本からは、インドでコメの生産を手掛けるアスク(本社:山形市)がパビリオンを設置し、日本企業の団体出展を行った。また、日印国際産業振興協会(JIIPA)も日系企業を集めた展示出展を行った。アスク専務取締役東京支社長の河合龍太氏は、「インドは食品に対する輸入規制が非常に厳しい。そのような環境でも正規の方法で展示物を仕入れられるよう努力した」と述べた。

展示会に出展した他の日本企業からは、「初めてインドに来たが、ベジタリアンへの配慮が必要で卵などの食材の使用に制約があることが理解できた」「他国と比べると日本人と味覚の差異が大きく、食感などインドに合わせる工夫が必要だと分かった」「日本に来て本物の日本食を味わった結果、日本食のリピーターになる外国人は多いが、インドではまだそのような人は少ないと感じた」という声があった。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

(佐藤利昭)

(インド)

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