「NTT Startup Challenge」開催、東南アジアのスタートアップ向け新ファンドを発表

(インドネシア)

ジャカルタ発

2025年11月27日

インドネシア・ジャカルタで1111日、「NTT Startup Challenge 2025」が開催された。本イベントは、NTTグループ各社と東南アジアのスタートアップが連携し、新規事業の創出を目的としており、前年に続き2年連続でジャカルタでの開催となった。

本イベントには、東アジアおよび東南アジアのスタートアップ計1,200社が応募し、ファイナリストに選出された10社が、NTTグループ各社および当日来場したスタートアップ関係者に向けてピッチを行った。最優秀賞には、EC(電子商取引)サイトやオンライン・トラベル・エージェンシー向けにマイルやポイントの交換スキームを提供するシンガポール発スタートアップ「HeyMax」が選ばれた。

また、同日、NTTグループのNTTドコモ・ベンチャーズとNTTファイナンスは、東南アジアの有望スタートアップとの連携強化を目的とした投資ファンド「Synexia Ventures」を20251215日に設立すると発表した。同ファンドは、東南アジア各国を対象に、人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)、スマートシティ、ロボティクス、ドローンなどの分野に投資することを予定している。ファンド規模は1,000万ドルで、シンガポールを拠点とするKK Fundのジェネラルパートナー、Kuan Hsu氏が代表(GP)に就任する(1111日付 NTTドコモ・ベンチャーズおよびNTTファイナンスのプレスリリース)。

NTTグローバルビジネス部門担当部長の杵渕保敬氏は、ジェトロのインタビューに対して「東南アジアに特化した投資機能をNTTグループとして有することで、現地におけるスタートアップとの連携と新規事業の創出をさらに加速させていきたい」と述べた。

写真 新ファンド「Synexia Ventures」設立発表時の様子(左からNTTドコモ・ベンチャーズ ディレクター・小竹有馬氏、KK Fund・Kuan Hsu氏、NTTグローバルビジネス部門担当部長・杵渕保敬氏、ジェトロ撮影)

新ファンド「Synexia Ventures」設立発表時の様子(左からNTTドコモ・ベンチャーズ ディレクター・小竹有馬氏、KK Fund・Kuan Hsu氏、NTTグローバルビジネス部門担当部長・杵渕保敬氏、ジェトロ撮影)

(平松耕介、キラナ・リンタン)

(インドネシア)

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