現代自動車、第3四半期の売上高は過去最高、営業利益は米国関税措置などで3割減
(韓国)
ソウル発
2025年11月07日
韓国の現代自動車は10月30日、2025年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比8.8%増の46兆7,210億ウォン(約5兆1,393億円、1ウォン=約0.11円)、営業利益は29.2%減の2兆5,370億ウォン、当期純利益は20.5%減の2兆5,480億ウォンだった(添付資料表1参照)。
同第3四半期の世界市場での販売台数は前年同期比2.6%増の103万8,000台だった。内訳は、国内販売が6.3%増の18万1,000台、米国が2.4%増の25万7,000台、欧州が8.3%増の15万台、インドが6.8%減の14万台などだった(添付資料表2参照)。
同第3四半期のエコカー〔ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)など〕の販売は、欧州地域を中心としたEVの販売拡大や、HEVのラインアップ強化による販売牽引効果などにより、前年同期比25.0%増の25万2,000台を記録した。
現代自動車は同第3四半期の業績について、次のように説明している。
- 堅固なビジネスファンダメンタルと市場の変動に対する戦略的対応により、世界市場での自動車販売が拡大し、第3四半期として過去最高の売上高を達成した。
- 営業利益は、競争激化によるインセンティブ費用の増加と、米国の関税の影響を受けたものの、生産戦略の最適化とパワートレインの多様化などを通じ、収益性強化のための基盤作りを行った。
現代自動車は今後の展望について、「関税など通商環境の変化による損益への影響が今後、経営活動の主要リスクとして作用すると予想される」とし、「不確実性が続くが、積極的な危機対応計画の推進で、2025年の年間目標(注)が達成できるよう全力を尽くす」と強調した。
(注)現代自動車は9月に開催された「CEOインベスターデー(Investor Day)」で、連結ベースで「売上高前年比5.0~6.0%増」「売上高営業利益率6.0~7.0%」を目標として発表している。
(李海昌)
(韓国)
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