日本・香港イノベーション・テクノロジー・フォーラム開催、双方の協力を後押し

(香港、日本)

香港発

2025年11月19日

日本・香港イノベーション・テクノロジー・フォーラムが10月31日、香港サイエンスパーク(HKSTP)で開催された。在香港日本総領事館とHKSTP、アライアンス・フォーラム財団(注)が共催した。

フォーラムには、香港特別行政区政府をはじめ、学術界や産業界の著名なリーダーが集い、香港が持つ世界クラスのイノベーションの発信地としての役割と、日本のディープテックに関する潜在力、香港のグローバルに接続されたITエコシステムをつなぐ戦略的懸け橋としての役割を再確認した。人工知能(AI)や投資、ビジネス連携、バイオ関連技術などのテーマでパネルディスカッションが行われ、日本と香港の起業家、科学者、業界リーダーが一堂に会し、それぞれの知見を共有するとともに、相互成長に向けた機会を模索した。また、今後の相互連携の強固な基盤を築くとともに、継続的な協力と相互の成功を後押しする場となった。

三浦潤・駐香港日本総領事は「資本、情報、大学や才能ある人材を基盤とした香港と深セン、広州地域のイノベーション・テクノロジーのハブとしての重要性は、AIを含む技術革新やビジネス環境の変化の加速に伴い、ますます明らかになってきている」と指摘し、「今こそ日本と香港が長年にわたる関係を基盤として、イノベーションやテクノロジーの分野での協業機会を探るべき時だ。香港のスタートアップが日本各地を訪れ、日本の地方都市が提供するさまざまな機会を通じて理解を深めるとともに、より多くの日本のスタートアップが香港に赴き、機会をつかむことを期待している。そうすることで、日本と香港がイノベーションとテクノロジーの分野で互いに成長できることを願っている」と述べた。

写真 オープニングイベントで左から、松尾豊・東京大学大学院工学研究科教授、原丈人アライアンス・フォーラム財団会長、三浦潤・駐香港日本総領事、張麗蓮(リリアン・チョン)イノベーション・テクノロジー産業局次長、黃秉修(テリー・ウォン)HKSTP・CEO(HKSTP提供)

オープニングイベントで左から、松尾豊・東京大学大学院工学研究科教授、原丈人アライアンス・フォーラム財団会長、三浦潤・駐香港日本総領事、張麗蓮(リリアン・チョン)イノベーション・テクノロジー産業局次長、黃秉修(テリー・ウォン)HKSTP・CEO(HKSTP提供)

写真 パネルディスカッションの様子(HKSTP提供)

パネルディスカッションの様子(HKSTP提供)

(注)1985年に米国スタンフォード大学で創立され、国連経済社会理事会の特別協議資格を持つ米国の特別諮問非政府機関。「世界中に教育を受けた健康で豊かな中間層をつくる」ことを理念とする。

(越川剛)

(香港、日本)

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