「コスモプロフ・アジア2025」が香港で開催、日本企業が海外展開に手応え
(香港、日本)
香港発
2025年11月28日
アジア最大規模の国際美容展示会「コスモプロフ・アジア香港(Cosmoprof Asia Hong Kong)2025」が11月12~14日、香港で開催された。今回で28回目を迎える本展示会は、「コスモプロフ・アジア」と「コスモパック・アジア」が同時開催となった。
「コスモプロフ・アジア」は、11月12~14日に香港コンベンション・エキシビジョンセンター(HKCEC)で開催され、香水・化粧品や洗面用品、ヘアサロン用品など主要化粧品分野の完成品が展示された。「コスモパック・アジア」は、11月11~13日にアジアワールドエキスポで開催され、原材料や包装などの化粧品素材が展示された。
2つの展示会には、46カ国・地域から2,688社、日本からは92社が出展した。また、イタリア、日本、韓国、タイ、米国など16カ国・地域がパビリオンを設置した。4日間の会期中、140カ国・地域から延べ6万4,761人が来訪し、来場者数は前年より約6.5%増加した。
ジェトロは2024年に引き続き、「コスモプロフ・アジア」でジャパンパビリオンを設置し、日本企業30社の出展を支援した。さらに、今回初めて「2025年度伴走型商談支援プログラムin 香港」を実施し、ジャパンパビリオン内にショーケース形式の共同ブースを設け、海外展示会に初挑戦する事業者を中心に9社の出展を支援した。
会期初日には、香港化粧品同業協会がジャパンパビリオンを訪問し、同協会会員を対象としたVIPツアーを実施した。また、会期2~3日目には、ジェトロが美容・化粧品分野における現地の有力バイヤーなどを誘致し、VIPツアーやジャパンパビリオン出展企業との商談機会を提供した。
香港化粧品同業協会のVIPツアーの様子(ジェトロ撮影)
また、初日の夕方に主催者のインフォーマ・マーケッツが実施した「コスモプロフ・アジア・アワーズ2025」では、ジャパンパビリオンの出展企業から、「グリーン&オーガニック」カテゴリーでブルーノット、「スキンケアプロダクト」カテゴリーでルクセス、「メイクアッププロダクト」カテゴリーでアルマードの化粧品関連企業3社がファイナリストに選出された。日本企業の2年連続でのファイナリスト入りのほか、選出企業数が前年より増加するなど、日本企業の国際市場での存在感の高まりがうかがえる。
ジャパンパビリオンの様子(個別ブース)(ジェトロ撮影)
ジャパンパビリオンの様子(共同ブース)(ジェトロ撮影)
ジャパンパビリオンの出展企業からは、「欧米や中東など中華圏以外のバイヤーとも商談し、香港の展示会ならではの魅力をあらためて実感するとともに、成約にもつながる非常に有意義な機会となった」「海外展示会は初めてだったが、バイヤーの反応を肌で感じることができたので、同じような機会があればぜひ参加したい」などの声が聞かれた。
次回の「コスモプロフ・アジア香港(Cosmoprof Asia Hong Kong)2026」は2026年11月11~13日に開催される予定だ。
(大野豪太、野出祥子、宮崎湧也)
(香港、日本)
ビジネス短信 b8533542470e2f4a




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