10月のCPI上昇率は前年同月比8.0%、中銀の目標値に収まる
(ガーナ)
アクラ発
2025年11月27日
ガーナ統計局は11月5日、2025年10月の総合消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比8.0%だったと発表した。ガーナ中央銀行によるインフレ率の目標値8.0±2.0%に収まった。CPI上昇率は、2023年1月53.6%をピークに徐々に低下していたものの、2025年1月には23.5%だったことから、この1年足らずで大きな改善がなされた。2025年9月より0.4ポイント下がった。
品目別では、食品およびアルコールを除く飲料(Food and Non-alcoholic beverages)の上昇率は前年同月比9.5%、非食品(Non-food)の上昇率は6.9%だった。項目別で上昇率が大きかった3項目は、「レクリエーション、スポーツ、カルチャー」の15.1%、「水道光熱費・燃料」の13.9%、「アルコール飲料、たばこ、嗜好(しこう)品薬物」の10.4%となった。他方、「移動・輸送」はマイナス4.0%を記録している。
現地メディアによると、中銀のジョンソン・パンディット・アシアマ総裁は、11月24日に開催された第127回金融政策委員会の開会において、ガーナ経済はここ数年で最も良い状態であり「決定的な転換点を迎えた」と述べ、物価安定の持続期間に入りつつあるとしたという。加えて、通貨の安定、外貨準備高の増加(輸入カバー月数4.8カ月)を評価した。インフレ率の低下、改善が見られる中で、安定を維持することが重要としている。
(中川翼)
(ガーナ)
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