「香港フィンテックウィーク×スタートミーアップ香港フェスティバル2025」が開催

(香港、中国)

香港発

2025年11月14日

香港の財経事務・庫務局(FSTB)、商務経済発展局、香港投資推進局(InvestHK)が主催する「香港フィンテックウィーク×スタートミーアップ香港フェスティバル2025」が11月3~7日にかけて開催された。約1週間にわたり市内全域でイノベーション、アントレプレナーシップ、金融技術に関連するイベントが開催された。メインカンファレンスは11月3日と4日に開催され、政府関係者、規制当局、フィンテックイノベーター、起業家、投資家、業界リーダーらが世界中から集結し、先端的内容のパネルディスカッション、基調講演、政策に関する議論が行われた。

2025年は、香港フィンテックウィークとスタートアップ香港フェスティバルの双方にとって10周年の節目となった。今回、初めて同イベントが同時開催されたことは、香港がデジタル経済の推進と、フィンテックおよびスタートアップの成長のためのグローバルセンターとしての地位強化にコミットしていることの証左であると言える。

李家超(ジョン・リー)香港行政長官はメインカンファレンスの開会あいさつにおいて、香港が持つイノベーションと協働との懸け橋としての強みを強調し「香港は協働のために生まれ、イノベーションのために築かれた都市である」と述べ、それが企業、起業家、投資家、高度な知識を持つ専門家に向けられたものであることを強調した。

また、今回は、中国人民銀行の陸磊副総裁もメインカンファレンスに出席。中国本土と香港のフィンテック分野の協力によって、相互運用可能な越境決済やデジタル人民元の活用事例(ユースケース)といった進展を推進し、新たな効率性実現されたことを強調した。また、決済分野におけるイノベーションが中国本土と香港の関係性を促進するとともに、統合的な経済発展を育むことの重要性を訴えた。InvestHKは同氏の発言について、中国が第15次5カ年規画において香港の国際金融センターとしての役割を再確認したことの表れであるとした。

会期中、市内各地で幅広く多様なコミュニティ、パートナー関連行事が開催され、120以上の経済圏から過去最高の4万5,000人以上の来場者を集め、1,000人以上の著名な講演者、800以上の出展者、30以上の中国本土および国際代表団が参加した。

イベントの詳細とハイライトはInvestHKのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

写真 メインカンファレンスの様子(ジェトロ撮影)

メインカンファレンスの様子(ジェトロ撮影)

写真 展示エリアの様子(ジェトロ撮影)

展示エリアの様子(ジェトロ撮影)

(越川剛)

(香港、中国)

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