広州交易会、海外バイヤーが過去最多の31万人超え
(中国)
広州発
2025年11月13日
中国最大規模の貿易見本市「第138回中国進出口商品交易会(広州交易会)」が10月15日から11月4日にかけ、広東省広州市で開催された。同展示会は毎年春と秋の年2回、中国商務部と広東省政府が共同で開催している。幅広い分野の企業が出展し、中国国外から来場するバイヤーが多いことが特徴の1つだ。11月5日の「南方財経」の発表によると、今回海外バイヤー数が過去最高を更新し、223カ国・地域から前回比7.5%増の31万人を超えるバイヤーが来場した。会場での輸出成約見込み額は256億5,000万ドルとなった。
展示内容によって出展期間は3期に分かれ、オフラインとオンラインのハイブリッド形式で行われた。第1期は自動車やオートバイ、家電製品、電子・電気製品など、第2期はキッチン用品、陶磁器、ガーデニング用品、ギフト、家具など、第3期はベビーマタニティー用品、文房具、バッグ、アパレル、スポーツ・レジャー用品などが出品された。
同展示会では、中国国内のバイヤーは原則として入場有料、海外バイヤーとともに入場する通訳とアシスタントはそれぞれ1人までとするなど、来場者に対する制限を設けていることも特徴の1つだ。文房具関連の出展企業へのヒアリングによると、今回はバイヤーの入場審査が厳しくなったことで、一般消費者の来場が減り、質の高いバイヤーが来場する傾向が見られたという。また、インドや中南米からのバイヤーが多く、米国からのバイヤーは比較的少なかったと述べた。
医療機器の出展企業は米国の関税措置について、「米中間の貿易摩擦は確かに影響を及ぼしているが、影響を受けているのは中国企業だけでなく、他国の企業にも及んでいる」とコメントした。
次回の同展示会(春季)は2026年4月15日~5月5日に同市で開催される予定だ。
第138回広州交易会の第3期の様子(ジェトロ撮影)
(梁梓園、西村京子)
(中国)
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