LGエレクトロニクスの第3四半期は減収減益
(韓国)
ソウル発
2025年11月07日
韓国のLGエレクトロニクスは10月31日、2025年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。第3四半期の売上高は前年同期比1.4%減の21兆8,737億ウォン(約2兆4,061億円、1ウォン=約0.11円)、営業利益は8.4%減の6,889億ウォンと、減収減益だった。同社は同四半期の業績について「米国関税や、電気自動車(EV)の販売停滞、ディスプレー事業不振などで、売上高は前年同期に比べて小幅に減少したが、家電や電装、サブスクリプションなどの事業は善戦した」と総括した。同社発表の事業部門別の業績は次のとおり。
(1)HS(ホーム・アプライアンス・ソリューション)事業本部(洗濯機、冷蔵庫など):売上高は前年同期比4.7%増の6兆5,804億ウォン、営業利益は同3.2%増の3,659億ウォンとなった。プレミアムとボリュームゾーンを同時に攻略する「ツートラック戦略」と、サブスクリプション、オンライン事業の拡大が成長に寄与した。生産地最適化や効率性向上などの努力が関税の影響をかなり相殺し、営業利益も前年同期に比べて増加した。
(2)MS(メディア・エンターテインメント・ソリューション)事業本部(テレビ、ノートパソコンなど):売上高は前年同期比9.5%減の4兆6,525億ウォン、営業損益は3,026億ウォンの赤字となった。競争激化によりマーケティング費用が増加した。また、希望退職実施に伴う一時的な費用が発生した。
(3)VS(ビークル・ソリューション)事業本部(自動車電装部品など):売上高は前年同期比1.4%増の2兆6,467億ウォン、営業利益は同235倍の1,496億ウォンだった。受注残が売上高に順調に移行し、運営費用の最適化や積極的な原価改善が行われたことにより、売上高は第3四半期で過去最大、営業利益は四半期ベースで過去最大となった。
(4)ES(エコ・ソリューション)事業本部(空調システムなど):売上高は前年同期比1.1%増の2兆1,672億ウォン、営業利益は同15.0%減の1,329億ウォンだった。売上高は、海外市場での減少にもかかわらず、国内市場での販売拡大とサブスクリプション、オンライン事業の成長により、全体では増加した。営業利益は投資拡大の影響で減少した。
(李海昌)
(韓国)
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