日本郵船、オマーンのドゥクム港開発のMOU締結
(オマーン、日本)
ドバイ発
2025年11月07日
日本郵船は10月27日、オマーンのドゥクム港の港湾管理・運営会社のPort of Duqm Company(PODC)と、同港の開発と連携強化に関する覚書(MOU)を締結した。日本郵船の発表
によると、同MOU締結を通じて、グリーンスチール産業(注)の支援、中東域内の完成車輸送に対する新たなソリューション開発、グリーンエネルギーの製造や輸送といった多角的分野で、PODCと具体的な協議を進めていくという。
ドゥクム港はホルムズ海峡の外側に位置してインド洋に面していることから、地理的優位性を持ち、港湾開発や経済特区の開発が進んでいる。オマーンは豊富な太陽光や風力などの再生可能エネルギー資源を用いたグリーン水素の生産に高い競争力を有することから、丸紅や電源開発(J-POWER)、住友商事など、同分野に日系企業の参入事例も増えている(2023年12月21日記事、2024年5月8日記事参照)。日本郵船によると、同港は再生可能エネルギーを利用した水素、アンモニアの製造と輸出ハブとなることが期待されているという。
(注)グリーンスチールとは、水素還元製鉄など温室効果ガス(GHG)が発生しない製鉄技術で製造された鉄鋼を指す。
(清水美香)
(オマーン、日本)
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