北京市で「HICOOL 2025グローバル起業家サミット」が開催、ジェトロもブース出展

(中国)

北京発

2025年11月12日

中国・北京市の首都国際展覧センターで10月16~18日の3日間、「HICOOL 2025グローバル起業家サミット」(注)が開催された。主催者によると、同イベントには世界139カ国・地域から1万3,000人を超える起業家が参加し、延べ5万人が来場した。また、今回初めて「世界の一流大学展示エリア」が設置され、清華大学、香港中文大学、ミュンヘン工科大学など、30以上の大学および研究機関が出展した。

ジェトロも同イベントに広報ブースを出展し、オンラインプラットフォームの「Japan Street」や対日投資支援業務の広報活動を行った。

会期初日の開幕式には、北京市の尹力共産党委員会書記や殷勇市長らが出席した。尹書記は開幕あいさつの中で、「北京市には整備された教育システム、強固な科学技術力、豊富な人的資源があり、イノベーションと起業のための優れた条件が整っている。中でも、人工知能(AI)、デジタル経済、バイオ医薬などの分野は、今後さらなる発展の余地がある。科学技術による成果の応用に向けた支援体制の構築や、知的財産権の保護の強化、北京証券取引所の有効活用により、市場化・法治化・国際化された、利便性の高いビジネス環境の整備に努める」と述べた。

会場内に設置された企業展示エリアには、出門問問(取扱商品:薄型のAI音声アシスタント機器)、極遇科技(スマート靴洗浄ロボット)、思立普科技(スマート睡眠モニタリングベルトなど)、微米(ソーシャルマッチングプラットフォーム)、新訳科技(AI翻訳)など、先進的な技術を有するAI・スマート分野の中国企業も多数出展した。

写真 開幕式の様子(ジェトロ撮影)

開幕式の様子(ジェトロ撮影)

写真 会場の様子(主催者提供)

会場の様子(主催者提供)

(注)HICOOLは、北京海外ハイレベル人材協会が主催する国際的な起業家交流イベントで、2020年9月に初めて開催されて以来、毎年開催されている。中国内外の起業家の交流と北京市における事業展開を促し、イノベーションに資する人的ネットワークを構築することを目的としている。

(金京浩)

(中国)

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