VW傘下のスカウト・モーターズ、米ノースカロライナ州シャーロットに本社設立と発表
(米国、ドイツ)
アトランタ発
2025年11月17日
ノースカロライナ州シャーロット市は11月12日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の米国スカウト・モーターズが本社拠点として同市を選定したと発表
した。今後、シャーロット地域で2030年までに1,200人以上の新たな雇用を創出する見込みで、同市の過去10年間で最大規模の雇用創出となるとしている。
シャーロット市のビイ・ライルズ市長は「このプロジェクトは、シャーロット市にとって大きな雇用創出の節目となるだけでなく、インフラ整備と開発によって活性化が続くことになる」と評価した。
スカウトはサウスカロライナ州コロンビアの北部に位置するブライスウッドに電気自動車(EV)製造工場を建設中で、2027年に生産を開始する予定だ(2025年9月22日記事参照)。シャーロットは同工場から北へ車で1時間強の場所にあり、製造やコーポレート業務、技術運用の間での円滑な連携が期待されている。
シャーロットの拠点は、経営陣、研究開発、財務、IT、営業、マーケティング、その他の主要な企業機能の本拠地として機能する予定で、2026年から初期の人員配置とオフィス整備を始め、今後数年間で本社機能のフル稼働へと拡大する計画だ。現在、同社の本社はバージニア州北部にあり、365人を雇用しているが、これらをシャーロットに移転するほか、835人の新規雇用を見込む。
立地選定に当たり、シャーロットは労働力の充実度やビジネス環境、居住性、戦略的な立地条件、スカウトブランドの冒険心にあふれた精神との調和といった要素が組み合わさった点で、高く評価されたとのことだ。また、州や郡、市から総額7,140万ドルものインセンティブパッケージを得られることも、シャーロットが選ばれた要因の1つとする報道もある(「ビジネスジャーナル」11月13日)。
(檀野浩規)
(米国、ドイツ)
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