日韓首脳会談が開催、新体制下での「シャトル外交」継続や緊密な連携を確認
(韓国、日本)
ソウル発
2025年11月05日
高市早苗首相は10月30日、APEC首脳会議への出席を機に訪韓した慶州市で、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領と初めての日韓首脳会談を行った。会談は約40分間行われ、両国関係の発展方向や地域情勢に関して意見を交わした。また、今回の首脳会談を皮切りに、今後も「シャトル外交」を続け、随時会って意思疎通を行うことで一致した。
韓国大統領室のブリーフィングによると、会談の詳細は次のとおり。
李大統領は冒頭の発言で「激変する国際情勢や通商環境の中で、韓国と日本は隣国であり、共通点が本当に多い」「両国は国内でも多くの共通点がある」とした上で、「互いの経験を共有し協力していけば、国内問題だけでなく、国際的な問題もいくらでもうまく解決していけると思う」と述べた。
高市首相はそれに対し、「昨今の戦略環境の下で日韓関係、日米韓の協力の重要性はさらに増大していると思う」とし、「今年(2025年)は日韓国交正常化60周年という大きな記念碑的な年」と述べた上で、「この間構築してきた日韓関係の基盤を土台に、両国関係を未来志向的で安定的に発展させていくことが両国のために有益だと私は確信する」と強調した。
さらに、李大統領は「『シャトル外交』の順序上、次は自身が日本を訪問する番だ。首都の東京ではなく、地方都市でお会いしたい」と述べ、高市首相も「李大統領に近いうちにお会いしたい」と答えた。
(橋爪直輝)
(韓国、日本)
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