第19回中国(重慶)老年産業博覧会にジャパンブース出展
(中国、日本)
成都発
2025年11月12日
中国重慶市で11月7~9日、第19回中国(重慶)老年産業博覧会が開催された。「銀髪新浪潮渝悦創未来」〔シルバー新潮流、重慶の養老が未来を創(つく)る〕と題し、国内20以上の省・市や、日本、米国、シンガポール、カナダ、ベラルーシ、イタリアなど10以上の国・地域から、養老やヘルスケア分野の事業を展開する計600社以上が出展した。
ジェトロは同博覧会に3年連続でジャパンブースを設置し、出展者数は2023年が10社、前年は15社、今回は26社の出展になるなど、年々増え続けている。健康シューズや腰痛サポーター、介護関連サービスなどが出展され、西南地域を中心に上海や北京など中国全土のバイヤーと活発な商談が行われた。病院向け配膳車の製造や販売などを行うエレクター(本社:東京都目黒区)のブースには、現地バイヤーを中心に多くの来場者が押し寄せ、同社製品に高い関心を示していた。同社担当者は「中国に類似の製品が少ない中で、高い関心を集めることができた」と語り、日本製ヘルスケア製品の中国西南地域での可能性を感じさせた。
重慶市の常住人口は2024年末時点で約3,190万4,700人となっており、そのうち60歳以上の常住高齢者人口は約801万1,300人で、2023年と比べて約35万1,900人増加している。常住人口の既に約4人に1人が60歳以上となり、重慶の高齢化が加速度的に進行することが予測されている。このような状況の中、同市政府は高齢者に優しいバス路線の設置や、バリアフリー施設の整備などを強化しており、高齢者に優しい街づくりを推進している。高齢社会を経験している日本ならではの製品は中国西南地域でもビジネスチャンスとなる可能性がある。
ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)
日本企業の出展(ジェトロ撮影)
(黒木亮佐)
(中国、日本)
ビジネス短信 769ccf269660214c




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