ジェトロ、第8回上海輸入博で日本産酒類の魅力を食や文化と組み合わせて発信

(中国、日本)

上海発

2025年11月19日

ジェトロは、11510日に上海市の国家会展中心で開催された第8回「中国国際輸入博覧会(CIIE、上海輸入博)」で、日本産酒類や食品のさらなる認知度向上を図るため、「酒から始まる新たな世界の発見」をテーマに、日本料理や中華料理、音楽、花などの文化と日本産酒類をコラボさせたステージ演出を実施した。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

会場では、日本産花卉(かき)のセミナーや、中国の著名な料理人と「国際唎酒師」による中華料理と日本酒のペアリング、「日本食普及の親善大使」(注)による、すしや海鮮丼の調理の実演・試食、沖縄三線の演奏と泡盛試飲などが催され、延べ2,500人以上の来場客が日本産の酒類と食品の「品質」を「文化」と融合させたかたちで体験した。

写真 日本産花卉のセミナー(左)、中華料理と日本酒のペアリング(右)(ともにジェトロ撮影)

日本産花卉のセミナー(左)、中華料理と日本酒のペアリング(右)(ともにジェトロ撮影)

写真 日本食普及親善大使の実演(左)、沖縄三線の演奏(右)(ともにジェトロ撮影)

日本食普及親善大使の実演(左)、沖縄三線の演奏(右)(ともにジェトロ撮影)

日本産農林水産物・食品の中国向け輸出額について、2025年1~9月の累計は1,306億円となり、前年同期比10.5%増と回復の兆しが見られる。特に、2024年輸出額の国・地域別内訳で中国が第1位となった日本酒、焼酎(泡盛を含む)については、それぞれ前年同期比25.8%増、34.7%増だった。

ジェトロは、中国での日本産食品の認知度向上と輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施していく予定だ。

(注)海外への日本食・食文化などのさらなる魅力発信を通じて、日本の農林水産物・食品の輸出拡大につなげていくため、農林水産省が任命し、プロの視点に立って海外の日本料理関係者などへ助言することなどを通じて、国内外への日本食・食文化などの普及を行う親善大使。

(王志燕)

(中国、日本)

ビジネス短信 70f5929c21cabdce