2026年のCOP31開催国トルコが開催地をアンタルヤに決定
(トルコ、オーストラリア)
イスタンブール発
2025年11月28日
トルコ政府は11月20日、2026年の国連気候変動枠組み条約第31回締約国会議(COP31)を地中海地域のリゾート地アンタルヤで開催することを決定した(11月20日付国営アナドル通信)。
アンタルヤは、トルコ南西部に位置する人口約272万(全体の約3.2%)のトルコ第5位の県で、地中海地域の国際リゾート地として知られている(添付資料図参照)。イスタンブールから直行便で1時間半ほどにあり、ロシアをはじめ、英国やドイツなどの欧州各国、中央アジア、コーカサス、中東諸国と、多くの直行便でつながっている。2024年には約1,730万人の観光客が訪れており、800軒以上のホテルがあるほか、国際会議・展示会場も複数設けられている。夏期は郊外の大型ホテルを中心に国内外観光客でにぎわい、その他のシーズンでは国際見本市などが開催される。トルコ運輸インフラ省の発表によると、2024年のトルコの空港の旅客利用者数
では、アンタルヤ国際空港はイスタンブールの2つの国際空港に次いで3位となっている。
11月20日付国営アナドル通信によると、トルコでの開催は、もう1つの候補国だったオーストラリアが、開催地の立候補を撤回しトルコに譲ったことで決定したが、代わりにオーストラリアは交渉議長国を務めることになった。アンソニー・アルバニージー首相は「両国にとっての大きな勝利」と評したという。プレCOP31は、太平洋地域における気候変動対策資金と太平洋レジリエンス・ファシリティ(PRF)
に焦点をあて、COP31開催前に太平洋地域で開催される予定。
(井口南)
(トルコ、オーストラリア)
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