2025年第3四半期の非石油製品輸出は前年同期比19.4%増加

(サウジアラビア)

リヤド発

2025年11月27日

サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は11月25日、2025年第3四半期(7~9月)の貿易統計を発表した。再輸出を含む非石油製品の輸出額が954億8,320万リヤル(約4兆103億円、1リヤル=約42円)となり、前年同期比で19.4%増加した。一方、再輸出を除くと、非石油製品の輸出はマイナス0.4%となった。

非石油製品輸出(再輸出を含む)の製品別割合をみると、機械類・電気機器・同部品が全体の26.9%を占め、前年同期比2.2倍の大幅な増加を記録した。次に、化学製品が全体の21.4%を占めた。非石油製品輸出(再輸出を含む)の輸入に対する比率は40.3%となり、前年同期の36.3%と比較し上昇した。また、前期の36.9%からも上昇した。これは、非石油製品の輸出が19.4%増加したのに比べ、輸入が7.5%の増加にとどまったためだ。輸入の製品別割合をみると、機械、電気機器および部品が全体の30%を占め、前年同期比で23.1%増加した。次に、輸送機器および部品が14.1%となっている。

なお、2025年第3四半期の製品輸出(石油製品、非石油製品、再輸出の合計)は、石油輸出が5.5%増加したことも影響し、前年同期比で9.5%増加し、3,032億9,760万リヤルだった。輸出総額に占める石油輸出の割合は、2024年第3四半期の71.1%から2025年第3四半期には68.5%に減少している。

サウジアラビアの輸出先としては中国が最大で、総輸出額の14.9%を占めた。次いでアラブ首長国連邦(UAE、10.8%)、インド(9.5%)が続いた。輸入元としても中国が首位で、総輸入額の27.6%を占める。次いで米国(8.1%)、UAE(5.6%)と続いた。日本は輸出先として5位、輸入元として6位だった。

(平田若菜)

(サウジアラビア)

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