10月の乗用車BEV登録台数、前年同月比で2.1倍
(タイ)
バンコク発
2025年11月17日
タイ運輸省陸運局(DLT)のデータを基にジェトロが集計したところ、2025年10月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比80.2%増の1万1,987台だった。内訳は、乗用車が2.1倍の1万150台、二輪車が4.3%増の1,775台などとなった。ハイブリッド車(HEV)は39.7%増の1万2,049台(乗用車が1万1,993台、二輪車が56台)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は85.3%増の1,432台だった(乗用車のみ)。
2025年1~10月の電気自動車(EV)の累計新規登録台数について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータによると、BEVが前年同期比41.7%増の11万6,469台だった。内訳は、乗用車が63.7%増の9万6,877台、二輪車が13.9%減の1万8,641台などだった。HEVは4.7%増の11万8,137台、内訳は乗用車が11万7,277台、二輪車が860台だった。PHEVは乗用車のみで、2.0倍の1万6,424台だった(添付資料表1参照)。
DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の10月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がSAICモーター・CP(MG)で1,913台(シェア18.8%)、2位がBYD(DENZA)で1,729台(17.0%)、3位がAIONで1,689台(16.6%)だった。中国メーカー合計でシェア91.5%を占めた。また、2025年1~10月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYD(DENZA)でシェア32.2%、2位がSAICモーター・CP(MG)で15.2%、3位がAIONで11.5%、4位がCHANGAN(DEEPAL/AVATR)で10.5%となった。中国メーカーの合計シェアは90.0%だった。
HEV(乗用車)の10月のメーカー別新規登録台数(添付資料表3参照)については、1位がトヨタ(LEXUSを含む)で6,029台(シェア50.3%)、2位がホンダで4,028台(33.6%)、3位が三菱自動車で1,051台(8.8%)だった。日本メーカーの合計シェアは96.6%を占めた。また、2025年1~10月のHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ(LEXUSを含む)でシェア49.1%、2位がホンダで37.3%、3位が三菱自動車で7.1%となった。日本メーカーの合計シェアは96.4%だった。
PHEV(乗用車)の10月のメーカー別新規登録台数(添付資料表4参照)については、1位がBYDで575台(シェア40.2%)、2位がCHANGAN(DEEPAL)で188台(13.1%)、3位がメルセデスで146台(10.2%)だった。また、2025年1~10月のPHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア47.9%、2位がメルセデスで14.3%、3位がBMWで13.9%となった。
2025年10月末のEV累積登録台数は前年同月末比38.0%増の100万7,901台だった。内訳は、BEVが60.5%増の34万2,252台、うち乗用車が72.2%増の25万5,839台、二輪車が34.7%増の7万9,983台に増加した。HEVは28.7%増の58万6,163台、PHEVは28.4%増の7万9,486台だった。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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