短期活動ビザの免除を17分野に拡大、域外人材誘致を強化
(香港)
香港発
2025年11月11日
香港政府は10月31日、「特定分野における域外人材向けの短期活動ビザ免除スキーム」(以下、STVスキーム)の指定分野を、11月1日より現行の12分野から17分野(添付資料表参照)へと拡大すると発表した。これにより、対象となる組織および短期活動(注)の範囲が広がり、より多くの域外人材が就労ビザや許可を取得することなく、短期活動で香港に入境できることになる。
STVスキームは2024年6月に正式に導入された。今回の拡張で新設された5分野は、「環境(Environment)」「労働安全衛生(Occupational Safety and Health)」「海事(Maritime)」「シンクタンク(Think Tanks)」「その他(Others)」だ。STVスキームの適用対象は、政府の承認を取得した組織が発行する「招待状(invitation letter)」を所持する域外人材のみに限定される。招待された域外人材は、入境日から14日以内の短期活動に限り、通常必要な就労ビザや許可を取得することなく、活動と報酬の受領が認められる。
域外人材の誘致は、域内人材の優先雇用を前提としている。承認された組織と短期活動はこちらから確認できる。
香港出入境事務処(日本の入国在留管理庁に相当)は、新設された「その他(Others)」分野について、「関連政策局や部門が主催、共催、または支援するあらゆる活動において、当該分野を活用して香港に招待する」とし、STVスキームに柔軟性をもたらし、域外人材の誘致促進を図るものだ。
なお、今回の拡張は現行の条例に影響しない。詳細については、入境事務処公式サイトに公表されている。
(注)インターナショナル・チャイニーズ・ニューイヤー・ナイトパレード(International Chinese New Year Night Parade)、アジア金融フォーラム(the Asian Financial Forum)、香港セブンズ(香港國際七人欖球賽 the Hong Kong Sevens)、香港パフォーミング・アーツ・エキスポ(the Hong Kong Performing Arts Expo)など。
〔黄莃倫(ケリー・ウォン)〕
(香港)
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