ジェトロ、上海市で鍋料理BtoB商談会を開催

(中国)

上海発

2025年11月10日

ジェトロと在上海日本総領事館は11月4日、日本産商材などの認知度向上のため、冬メニューである鍋料理にフォーカスしたBtoB商談会を中国・上海市で実施した。今回の商談会には、日本産米や調味料・食品・飲料や鍋容器などを取り扱う15社の企業が出展し、飲食店経営者や購買担当者など約100人のバイヤーが参加した。

商談会では、出展企業が鍋用調味料、コメ、具材、飲料、鍋容器など、鍋料理と関連する50種類以上の商材を展示、試食・試飲を提供し、鍋料理関連商材のPR・商談を行った。

また、「日本食普及の親善大使」(注)で、高級懐石料理を上海市で提供する「空蝉」の行政総料理長の串田尚司氏が、出展企業の製品を使用して作られたメニューを説明しながら、調理を実演し、参加者に鍋料理関連商材をPRした。

来場者からは、「日本酒に鍋スープを入れたスープ割が面白く、おいしい」「大型の展示会より、1つのテーマに絞ったプロモーションイベントの方がわれわれにとって商品を探しやすかった。商品に含まれる成分や、その商品を使用してできる料理を紹介してくれたので、店に帰ったらすぐテストできる」という声が寄せられた。また、出展者からは「今回、豆乳を出展した。日本では豆乳鍋は浸透しているが、中国ではまだ少ないので、冬に火鍋を食べる食文化がある中国にも市場を広げられる自信を持っている」といった声が聞かれた。

ジェトロは、中国での日本産商材の認知度向上と、輸出拡大に向けた取り組みを引き続き実施していく予定だ。

写真 (左)イベントに出展された鍋料理の様子、(右)鍋商材を使った料理作りの説明・実演の様子(ともにジェトロ撮影)

(左)イベントに出展された鍋料理の様子、(右)鍋商材を使った料理作りの説明・実演の様子(ともにジェトロ撮影)

写真 イベントの試食と商談の様子(ジェトロ撮影)

イベントの試食と商談の様子(ジェトロ撮影)

(注)海外への日本食・食文化などの更なる魅力発信を通じて日本の農林水産物・食品の輸出拡大につなげていくため、農林水産省が任命する、プロの視点に立って海外の日本料理関係者などへ助言することなどを通じて、国内外への日本食・食文化などの普及を行う者のこと。

(周佳)

(中国)

ビジネス短信 3fc3fbb2dfa829f6