英EU間の農産物貿易円滑化に向けたSPS協定の交渉開始
(英国、EU)
ロンドン発
2025年11月25日
英国のエマ・レイノルズ環境・食料・農村地域相は11月19日、英国・EU間の衛生植物検疫措置(SPS)協定交渉が同日開始されたと発表した。英国食品飲料連盟(FDF)の投資サミットにおける基調講演
で言及した。
2025年5月19日の英国・EUサミットにおける合意の中で、英国・EU衛生植物検疫圏を設定し、農産物の輸出入に係る証明書や定期検査の撤廃を行っていくことについて合意していた(2025年5月21日記事参照)。11月13日には、欧州理事会が欧州委員会に対し、SPS協定および排出量取引制度(ETS)のリンク(連結)に関する英国との交渉開始を正式に承認
しており、同月17日と18日にレイノルズ環境・食料・農村地域相がブリュッセルを訪問してEU当局関係者と会談していた。
英国の園芸産業協会(HTA)によれば、英国で販売される年間12億ポンド(約2,472億円、1ポンド=約206円)の植物や植木の半分はEUからの輸入で、EU離脱後、サプライチェーンのコストが増加しているという。欧州理事会による交渉開始の承認の発表を受けて、HTAとEUの園芸業界団体が共同で歓迎のコメントを発表
した。
(林伸光)
(英国、EU)
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