南ア・ヨハネスブルクで「オートメカニカ」開催
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2025年11月05日
南アフリカ共和国・ヨハネスブルクで10月28日から30日にかけて、「オートメカニカ・ヨハネスブルク(Automechanika Johannesburg)」が開催された。自動車サービス業界向けの国際展示会として、アフターマーケットや商用車分野に特化している本展示会は、今回で10回目を迎えた。展示内容は、部品、電子機器、整備、カスタマイズ、デジタルソリューション、洗車、修理、タイヤ、車両などで、307社が出展した。
3日間の会期中、南アを含む30以上の国・地域から4,318人が来場した。モザンビークやジンバブエなど近隣諸国からの出展企業は、本展示会を自社ビジネスにおける調達プラットフォームとして位置付けており、南部アフリカ市場への進出機会が得られるかたちとなっている。会場では、中国やドイツなどがカントリーパビリオンを設置し、各国の技術や製品を紹介した。特に中国パビリオンの存在感は大きく、約170社が自動車部品を中心に、販売拡大やブランド認知度向上を目的とし、自社のPRを行っていた。
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点に日本製自動車部品を扱うニューイーストのバシャール・カリル氏は「南ア市場は特にコスト面での競争が激しいが、アイシンをはじめとする日本メーカーのブランドは、信頼性と品質面で有利な立場にある」とコメントした。主催者のメッセフランクフルト・南アのマネージングディレクター、マイケル・デーン氏は「日本は南アのみならず、世界の自動車産業において重要な役割を担っており、今後さらに多くの日本企業の参加を期待している」と述べ、日本企業の積極的な参入を歓迎する姿勢を示した。
本展示会は、年々規模を拡大し、国内外からより多くの出展者を引きつけている(前回出展企業数は285社)。南ア市場の競争環境や成長機会を確認し、現地パートナーとのネットワーク構築やブランド認知向上を図るための機会を提供する場となった。
会場の様子(ジェトロ撮影)
(金城瑛大、トラスト・ムブトゥンガイ)
(南アフリカ共和国)
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