ジェトロ、異なる市場特性の3都市で地方商談会を開催
(タイ)
バンコク発
2025年11月27日
ジェトロでは近年、タイの首都バンコク以外での日本産食品の普及を目的に、地方での商談会を実施している。
2023年度はコーンケーン県およびチェンマイ県、2024年度はプーケット県およびチェンマイ県において商談会を開催した。そして、2025年度はチョンブリー県(パタヤ市、10月2日)、チェンマイ県(チェンマイ市、10月22日)およびナコーンラーチャシーマー県(コラート市、11月6日)で開催した。市場特性、バイヤー特性などは開催地ごとに異なった。
パタヤは、著名な観光都市でもあり、タイ政府が産業高度化の拠点として位置付ける「東部経済回廊(EEC)」地域の一部でもある。そのため、食品分野でも、高付加価な商品の安定市場であり、地域の主要な高級リゾート、ゴルフ場、高価格帯レストラン、富裕層向けの小売業のバイヤーが主に訪れた。
また、チェンマイは、タイ第2の都市として、安定した地域中核市場であり、地域大手スーパーマーケット、高級ホテル、日本食専門店、若年層向けカフェのバイヤーらが主に訪れた。
そして、コラートは、東北地方最大の都市であり、同地方の玄関口に位置する。地域の物流拠点で、巨大市場でもあることから、日本食レストラン、地方の卸売業者、山間部の新興リゾートのホテルのバイヤーが訪れた。
いずれの開催地でも牛肉、酒類、冷凍水産物が人気だった。
(左)パタヤ商談会の様子(10月2日開催)、(右)チェンマイ商談会の様子(10月22日開催)(ともにジェトロ撮影)
コラート商談会の様子(11月6日開催)(ジェトロ撮影)
在チェンマイ総領事とジェトロ・バンコク所長、出展者らと意見交換
3年連続で開催されたチェンマイ商談会には、日本産食品の市場拡大の期待を寄せ、原田優・駐チェンマイ日本総領事訪問。商談会のブース出展者(バンコクの輸入業者)や阿部一郎ジェトロ・バンコク事務所長と意見を交換した。輸入事業者からは、地方都市における商談会開催継続の要請があった。
出展者ブースでの意見交換(手前左は阿部ジェトロ・バンコク事務所所長、手前右は原田駐チェンマイ日本総領事)(ジェトロ撮影)
(忠田𠮷弘、白井温)
(タイ)




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