ジェトロ、中国国際漁業博覧会に前年に引き続き出展

(中国)

青島発

2025年11月26日

「中国国際漁業博覧会(China FisheriesSeafood Expo2025)」が102931日、中国山東省青島市の紅島国際会展センターで開催された。この博覧会は、スペイン・バルセロナの「Seafood Expo Global」、米国ボストンの「Seafood Expo North America」と並ぶ3大水産見本市の1つで、世界の水産関係者が一堂に会する場となっている。

今回の第28回博覧会の総展示面積は57,126平方メートルで、47カ国・地域から1,562社が参加し、うち海外からの出展者は570社だった。また、139カ国・地域から前年比7.7%増の45,279人が来場した。欧州や北米に加え、2025年は東南アジア、中東、アフリカ、その他の成長市場からのバイヤーが増加した。

ジェトロは前年に引き続きChinaJapanStreet(CJS)PDFファイル(1.4MB)事業(注)の一環として、中堅・中小の中国進出日系企業のビジネス支援、中国国内販売のさらなる強化などを目的に、ジェトロブースを出展した。日系企業5社が参加し、中国で流通可能な調味料や添加剤、海苔(のり)、削りぶし、わさびなどの加工食品を出展した。また、会場でのマッチング以外に、WeChat上のCJS事業のオンラインカタログでも、日系企業と中国バイヤーとのビジネスマッチング支援を図った。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

出展した日系企業からは、「ジェトロブースが目印となり、共同出展によるブランドのおかげで、多くのバイヤーが訪れ商談することができた。また、既存顧客に対しては自社への信頼感を一層高めることができた。団体出展により効果が倍増された」「複数の有望な販売代理店などの潜在バイヤーを獲得し、今後の市場開拓の基盤となった。また、商談を通じて、製品の味、包装、規格などに関する顧客からのフィードバックを得ることができ、今後の製品改善や新製品開発の参考にしたい」などのコメントがあった。

(注)CJSは登録企業数1,300社、商品数9,000SKU(Stock Keeping Unit:受発注や在庫管理を行う際の最小単位)、登録バイヤー数4,000人以上(2025年10月末時点)。

(李燕)

(中国)

ビジネス短信 1a372faa2bf8258b