サンティアゴ地下鉄、新しいデジタル決済カード「MetroMUV」発行
(チリ)
サンティアゴ発
2025年11月13日
チリのサンティアゴ地下鉄は11月4日、次世代のデジタル決済カード「MetroMUV」の配布を開始した。ICチップ搭載のVISAプリペイドカードで、スマートフォン用アプリのデジタルカードでも提供される。今回、チリ金融市場委員会(CMF)が同地下鉄のフィンテック子会社メトロパゴのプリペイドカードを認可したことで発行に至った。
現在の同地下鉄のカード(Tarjeta BIP!)は、地下鉄駅もしくは指定端末のあるスーパーマーケットや店舗で、現金ないしデビッド、クレジットカードでチャージを行う必要がある。しかし、MetroMUVはアプリに銀行口座かクレジットカードをひも付けることにより、どこでも自由にチャージができるようになる。同時にVISAカードの端末がある商店ではデビットカードのように使用することが可能となる。
メトロパゴの最高経営責任者(CEO)のカロリーナ・イトゥラ氏は「MetroMUVはサンティアゴ地下鉄だけではなく、バス、タクシー、乗り合いタクシーなどでも利用でき、全国にも展開していく」と述べている。
MetroMUVは、1,000ペソ(約170円、1ペソ=約0.17円)のチャージを初回にすれば、カードを無料で入手可能で(注)、カード維持費、更新料は発生しない。50万ペソまでチャージができる。まず、サンティアゴ地下鉄のロス・レオネス駅、ラ・モネダ駅、ラス・レハス駅、ウニベルシダ・デ・サンティアゴ駅、パハリートス駅、サン・パブロ駅に配布拠点を設ける。2025年末までにサンティアゴ地下鉄駅全駅で配布する予定だ。
(注)無料配布は2025年12月31日までもしくは20万枚まで。
(橋爪優太)
(チリ)
ビジネス短信 1739bf8f4a5822e2




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