マヒンドラとマニュライフ生命、インドで合弁会社設立
(インド、カナダ)
調査部アジア大洋州課
2025年11月18日
インドの複合企業(コングロマリット)のマヒンドラグループとカナダの大手生命保険会社マニュライフ生命は11月12日、インドに新たな生命保険会社設立のための合弁契約を締結したとマニュライフ生命の公式サイトで発表した。出資割合はマヒンドラグループ50%、マニュライフ生命50%で、両社の出資額は総額720億ルピー(約1,224億円、1ルピー=約1.7円)となる。また、両社は最初の5年間で125億ルピーずつを投資する予定だ。この合弁会社は、両社のインドにおける既存の事業基盤を強化し、世界で最も急速に成長している生命保険市場の1つのインドで、顧客の経済的な安定を向上させるという両社の強い意欲を示している。
加えて、インド政府が掲げる2047年までに「全ての人に保険を」というビジョン(Insurance For All)に沿って、インド国民の多様かつ増大するニーズに合わせた長期の貯蓄性商品、万一の死亡や疾病に対して包括的にカバーする保障性商品の提供を目指すという。
マニュライフ生命のフィル・ウィザリントン社長兼最高経営責任者(CEO)は「マヒンドラグループは信頼できるパートナーで、既に資産運用分野での協業で成功を収めている。当社の強みの代理店販売と保険の専門知識に加え、マヒンドラの強力な販売網を活用することで、この取り組みをさらに発展させる絶好の機会となるだろう」と述べた。マヒンドラグループのアニッシュ・シャーCEOは「テクノロジーを活用することで、この合弁事業はインドで効率的かつ顧客志向の保険会社を構築していく。この提携は、株主にとって意義深い価値を創造する魅力的な機会となると確信している」と述べている。
(野本直希)
(インド、カナダ)
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