中国銀行(香港)、コンビニ・自販機にデジタル人民元決済を導入
(香港、中国)
香港発
2025年11月07日
中国銀行(香港)(以下、中銀香港)は10月27日、香港のコンビニエンスストアチェーン「サークル・ケイ(Circle K)」および自動販売機事業者「フレッシュアップ(Fresh Up)」とのデジタル人民元(注1)決済サービスを開始したと発表した。本連携により、香港域内のサークル・ケイ全店舗および一部の自販機(注2)において、デジタル人民元による即時決済が可能となる。
本サービスは、中銀香港のアプリ「BoC Pay+」、または中国本土で使用されるデジタル人民元アプリの利用者のみが利用可能だ。店舗もしくは自販機でQRコードを提示することで、デジタル人民元から香港ドルへの即時両替が行われ、決済が完了する。これにより、利用者は事前の両替なく決済が完了することで、利便性が向上する。
中銀香港イノベーションデベロップメントセンター副総支配人の陳光氏は、今後の方針について「フレッシュアップ社の4,000台を超える全自販機にサービスの導入を進めるとともに、他の実店舗との連携も図る」と述べ、利用範囲の拡大に積極的な姿勢を示した。
(注1)デジタル人民元とは、中国人民銀行(中央銀行)が発行したデジタル法定通貨。
(注2)対象となる自動販売機は現段階で1,200台。
〔黄莃倫(ケリー・ウォン)〕
(香港、中国)
ビジネス短信 0f72e2b7a96d7357




閉じる
