ペルーのファスナー最大手、初の海外工場建設を検討

(ペルー)

リマ発

2025年11月28日

ファスナー製造販売でペルー最大手のレイ(Rey)が、ペルー国内工場にロボットを導入して製造工程の自動化を進めるとともに、周辺国に工場建設を検討している、と現地経済紙が報じた(「ヘスティオン」紙11月26日)。

同社のウェブサイトによると、創業は1949年で、製品の約50%が輸出されている。主な輸出先は米国、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、エクアドル、ボリビアなどだ。

また、同社の中南米地域内での競争力を高めるため、周辺国に工場を建設することを検討している。建設国は決まっていないが、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイが候補になっていて、税関連インセンティブの有無、労働法制度の柔軟性、輸出のしやすさなどを考慮するという。実現すれば、同社初の海外工場となる。

同社は、首都リマに隣接するカジャオ憲法特別市にある同社工場について、全ての工程にロボット導入する方針のようだ。現在は標準的なファスナー製品を供給しているが、今後の市場成長は見込めないため、工場の高度化により取引先のニーズに応じたカスタムメイド型の生産に対応する体制を構築し、付加価値商品を提供することを理由に挙げる。。

(石田達也)

(ペルー)

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