リヤドでモビリティ(移動・交通・イノベーション)分野の展示会が開催
(サウジアラビア、米国、日本)
リヤド発
2025年10月28日
サウジアラビアの首都リヤドで10月19~20日、移動・交通・イノベーションに特化した展示会「Mobility Live
」が開催された。同展示会には、電気自動車(EV)、充電インフラ、マイクロモビリティ(軽量移動体や電動キックボード)、イノベーション分野において、250以上の企業が出展した。企業展示のほか、テクノロジーの実演、モビリティの試乗・体験、ワークショップなども行われた。
米国のEV大手テスラも出展。2025年4月からサウジアラビアでEV販売を開始しており、ブースには最新車種を展示し、プロモーションを行っていた。ジェトロがテスラのブース担当者にヒアリングを行ったところ、「今回の展示会では、サウジアラビアで販売しているModel 3とModel Yの2車種を展示した。中でもModel Yの人気は高く、販売も好調。同国ではEV購入に対する税制優遇制度や、当社独自の補助金制度などはないが、EVへの関心は高まってきている。公共の充電スタンドは無料で利用できるため(注)、ランニングコストを抑えることができるのが強みだ。充電スタンドの数も増加傾向にあり、インフラ面の課題は徐々に解消されつつある。2025年6月にはリヤド市内にテスラセンターを開設、ジッダやダンマンにも店舗を展開している。今後もEVの普及に向けて、販売体制を強化していきたいと考えている」と述べた。
テスラ展示ブースModel 3の様子(ジェトロ撮影)
テスラ展示ブースModel Yの様子(ジェトロ撮影)
また、米国レンタカー大手のバジェットレンタカー(Budget Rent A Car)ブースではルシード(2023年10月2日記事参照)を展示。同ブース担当者によれば、2026年にはレンタカーサービスを開始予定とのことだった。
Budget Rent A Car展示でのルシードの様子(ジェトロ撮影)
日本企業としては、サウジアラビアに拠点を持つテラドローン(TerraDrone)が出展しており、ドローンを含むハードやソフトの開発およびサービスなどについて紹介していた。
(注)公共ステーションでの電気自動車の充電料金は、充電器の種類と充電ネットワークによって異なる。レベル1(低速)充電器は無料で使用できるところが多いが、レベル2(高速)充電器は1キロワット時(kWh)あたり1リヤル(約40円)から2リヤルの範囲。
(林憲忠)
(サウジアラビア、米国、日本)
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