ブラジルのスーパーマーケット業界向け展示会に出展、日本食品を中心にPR

(ブラジル)

サンパウロ発

2025年10月17日

ジェトロは930日、日本産食品グローバル・ゲートウェイ事業の一環として、ブラジル・サンパウロ市内のアニェンビで開催された業界向け展示会「APAS Experience外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」に出展し、日本食品のPRを行った。出展者数は51社、来場者数は1,039人だった。本展示会は、スーパーマーケット業界関係者を主対象としたBtoBイベントで、食品・飲料に加え、洗剤、ペット用品、経理システムなど、日用品や業務支援ツールを扱う企業も多数出展した。同展示会は、中南米最大規模のスーパーマーケット業界見本市APAS SHOW(注)を運営するサンパウロ州スーパーマーケット協会が主催し、サンパウロ州内の各都市で中小企業向けに実施される巡回型のイベント。本展示会にジェトロとして参加するのは初となる。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースでは、現地日本食インポーター5社が出展し、日本酒やカレーなどの日本食品を紹介し、試飲・試食を通じて商品の魅力を訴求した。甘い食事を好まないブラジル人向けに、独自に現地のインポーターが開発したカレールーを使ったカレーライスの試食が人気を集めており、現地バイヤーや小売関係者との意見交換が活発に行われた。来場者の多くは流通・小売業界の実務担当者で、商品選定や仕入れの参考として各ブースを熱心に視察していた。

出展した現地日本食インポーターからは「年々、日本食や日本酒の需要は着実に伸びており、特に若年層や健康志向の消費者からの支持が高まっている」との声が聞かれた。ブラジルでは近年、日本食の認知度がさらに高まりつつあり、輸入食品市場における日本産品の存在感も増している。

写真 日本酒を試飲するバイヤーの様子(ジェトロ撮影)

日本酒を試飲するバイヤーの様子(ジェトロ撮影)

また、パンの製造工程を実演するブースやコーヒーの試飲体験など、来場者が五感で楽しめる体験型展示も多く見られた。展示会全体として、実用性と体験性を兼ね備えた構成が特徴的で、商品理解を深める工夫が随所に見られた。

写真 パンの製造工程を実演する出展ブース(ジェトロ撮影)

パンの製造工程を実演する出展ブース(ジェトロ撮影)

写真 展示会「APAS Experience」の様子(ジェトロ撮影)

展示会「APAS Experience」の様子(ジェトロ撮影)

(注)APASの2025年の来場者数は7万8,023人、出展社数は900社。

(榊原悠生)

(ブラジル)

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