広東省雲浮市でRCEP産業協力大会が開催、産業連携強化へ
(中国、RCEP)
広州発
2025年10月24日
「中国(広東雲浮)-RCEP第3回産業協力大会」が10月17日、広東省雲浮市で開催された。主催は広東省雲浮市政府と広東省商務庁、地域的な包括的経済連携(RCEP)産業協力委員会で、RCEP協定の14加盟国の政府機関や業界団体など500人以上が参加し、RCEP加盟国との産業連携の強化を目的としたビジネス交流が行われた。
同大会では、雲浮市の地元企業8社がマレーシア、タイ、フィリピン、韓国、ベトナムなどRCEP加盟国の企業8社とそれぞれ経済・貿易に関する協力協定を締結した。また、雲浮市政府と関連機関はRCEP加盟国のカンボジア、ベトナム、韓国、マレーシア、ミャンマーなどの地方政府や商工団体と覚書(MOU)を締結した。
雲浮市商務局の10月12日付の発表によると、RCEP協定の全面発効を契機に、RCEP加盟国との産業連携を積極的に推進している。2024年の雲浮市とRCEP加盟国との輸出入総額は前年比27.6%増の38億1,000万元(約800億1,000万円、1元=約21円)で、市全体の輸出入総額の27.1%を占めた。RCEP加盟国は同市にとって最大の貿易パートナーとしての地位を維持している。
会期中には、同市の主要産業の石材加工やステンレス加工、農業をテーマにした展示会も併催された。「第22回雲浮国際石材科技展覧会・第16回雲浮石文化週」では、建材用途の石材製品や石材工芸品が展示され、「第3回雲浮(新興)金属スマート製造・ステンレス調理器具博覧会」では、金属加工技術やステンレス製品が展示された。石材加工産業については、同市は400年以上の歴史があり、「中国石材基地センター」などの称号を有している。2024年の石材製品輸出額は前年比17.6%増の9億1,000万元に達し、米国やオーストラリアなど100以上の国・地域に輸出されている(「雲浮日報」3月8日)。
同大会に登壇した中国商務部の国際貿易経済協力研究院「一帯一路」経済貿易協力研究所の祁欣所長によると、2024年のRCEP地域内の貿易総額は5兆7,000億ドルで、前年から約1,000億ドル増加した。IMFの試算では、2030年までにRCEP地域が世界経済成長の約32.7%を担う見込みと述べた。
(汪涵芷)
(中国、RCEP)
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