ジェトロ、ホーチミンで「サプライチェーン×AI」テーマにピッチイベント開催
(ベトナム、日本)
ホーチミン発
2025年10月02日
ジェトロは9月19日、ベトナムのホーチミン市内で、日本企業とベトナムのスタートアップの交流イベント「Inno Vietnam-Japan Meetup Vol.13 in Saigon」を開催した(注1)。在ベトナム日本大使館とベトナム日本商工会議所(JCCH)、ベトナム国家イノベーションセンター(NIC)と共同で行った。「サプライチェーン×AI」をテーマに、ベトナムの経済成長に伴って注目される物流、製造業、農業などの分野で、デジタルトランスフォーメーション(DX)や人工知能(AI)技術を活用したソリューションを開発・提供するベトナムスタートアップ6社が登壇した。
各社(いずれも本社はホーチミン市)の事業・発表内容は次のとおり(注2)。
- フライトパイロットエーアイ(FreightPilot AI):AIを活用して通関・関税業務を自動化し、輸出入の書類処理を迅速化、正確性を高めるサービスを提供。文書認識とHSコード分類に強みを持つ。
- ウェアフレックス(Wareflex):物流サービスの効率化を支援する物流プラットフォームを提供。AI搭載技術で倉庫・輸送の最適化を実現し、顧客負担を削減。
- スマートログ(Smartlog):物流テクノロジープラットフォームを提供し、SaaSとLaaSを融合した独自モデルで物流業務のデジタル化を支援。AIを活用し、輸送管理や倉庫管理、コンテナ最適化などのサービスを展開。
- ウィーケア(WeCare):AIとデータ活用を特徴としたBtoB産業資材の流通・販売事業を展開。競争力ある価格設定、信頼性の高いリードタイム、ジャストインタイムの在庫管理に強みを持つ。
- テックコープ(TechCoop):中小農業関連企業や農業組合向けに輸出や融資、デジタル化などの包括的なソリューションを提供。2024年時点のネットワーク数(推定)は中小農業関連企業400社、農業組合4,000団体。
- ブカー(Vucar):CtoB中古車オークションのプラットフォームを展開。AIと400万件のデータを活用し、中古車売買の利便性を向上。中古車ディーラー向けに融資サービスも提供。
登壇スタートアップの集合写真(ジェトロ撮影)
ピッチの様子:Wareflexのラジニッシュ・シャルマ創業者兼最高経営責任者(CEO)(ジェトロ撮影)
ピッチの様子:Smartlogのドー・フイ・ビン創業者兼CEO(ジェトロ撮影)
(注1)同イベントは、2024年3月に始まった日本とベトナムの官民連携の枠組み「新しい日越共同イニシアチブ」のうち、「イノベーション/DX推進」をテーマに行うプロジェクトの第13弾となる(2024年5月10日記事参照)。イベント動画は後日、ジェトロの「J-Bridge」会員サイトに掲載の予定。
(注2)添付のイベント概要資料に、各社の詳細紹介資料も掲載している(添付資料参照)。この記事に登場するスタートアップへの取り次ぎを希望する場合は、ジェトロホーチミン事務所まで(VHO-PRO@jetro.go.jp)。
(成瀬亘作)
(ベトナム、日本)
ビジネス短信 cb9ee1fbc6330386