都ハイブリッドホテル、テキサス州プレイノ市で起工式を開催
(米国、日本)
ヒューストン発
2025年10月22日
近鉄グループの米国子会社アメリカ近鉄興業は10月15日、米テキサス州プレイノ市で都ハイブリッドホテルの開業に向け、起工式を開催した。
起工式では、近鉄グループホールディングス取締役社長の若井敬氏、プレイノ市のジョン・マンス市長らがあいさつした。近鉄グループとしては、米国内では現在カリフォルニア州に2つのホテルを有し、このテキサス州でのホテルは3つ目となる。同ホテルは12階建てで、217室の客室を備え、2027年秋に開業の予定。客室のほかには、日本料理レストラン、ベーカリー、テキサス風ルーフトップバーなどが併設され、約150人の雇用が創出される見込みだ。「The Park at Legacy」と呼ばれる再開発エリアの一角に位置し、トヨタ自動車やNTTデータの北米本社に隣接する。
若井社長はプレイノ市を選んだ理由として、「近年目覚ましい発展を遂げていること、日系企業の集積が多いこと、プレイノ市をはじめとする地域社会の手厚い支援」を挙げた。また、「ハイブリッドというホテルの名称は聞き慣れない言葉で不思議に思うかもしれないが、西洋のフレンドリーさと東洋のきめ細やかさの融合。文化やサービスのハイブリッドでありたいという意味を込めている」と紹介した。
マンス市長は、このプロジェクトはテキサス州と日本との友情やイノベーションの象徴であること、同社に対する支援や協業の約束は永続的にコミットメントされるものであること、40以上の日本企業がプレイノ市に進出しており彼らとも信頼と協力が長く続いていることを述べ、「新規雇用を生み出し、世界レベルのホスピタリティにより今後のさらなる成長と発展をともに実現していくことを期待する」と語った。
ジョン・マンス・プレイノ市長(中央)、若井敬・近鉄グループホールディングス取締役社長(市長の右)、長沼善太郎・在ヒューストン日本総領事館総領事(左から2番目)(アメリカ近鉄興業提供)
着工式のために誂えられた、都ハイブリッドホテル特別仕様のヘルメットとシャベル(アメリカ近鉄興業提供)
(キリアン知佳)
(米国、日本)
ビジネス短信 bf5874b1d03d06f9