オムロン、オートメーションセンターをベンガルールに開設

(インド)

ベンガルール発

2025年10月17日

オムロンは10月9日、インド南部のベンガルールで、オートメーションセンター・ベンガルール〔AUTOMATION CENTER BENGALURU(ATC-BENGALURU)〕の開所式を行った。ATC-BENGALURUは、インドの製造業が抱える課題を解決する実践的な自動化ソリューションで先進的な提示にとどまらず、概念実証(PoC)の促進や、技術トレーニングも提供する。ベンガルールに開設したのは、インド全土からのアクセスが良い点に加え、昨今は二次電池や電気自動車(EV)、スマートデバイス、半導体関連の企業がインド南部地域への投資を拡大している点を踏まえたものだ。同社にとってグローバルオートメーションセンターとしては、10カ所目の開設となる。

ATC-BENGALURUは、センシング、制御、セーフティー、ロボティクス、人工知能(AI)などの技術を活用し、インド製造業が抱える多様な課題解決に取り組む戦略的拠点として位置づけられている。インド製造業のグローバル競争力を高めるとともに、「メーク・イン・インディア」への貢献を目指す。

ATC-BENGALURUには今回、3Dピッキング、自動搬送モバイルロボット、AI画像検査、基板検査装置、二次電池パッケージング装置、食品包装機など、複数の最新設備を導入した。これらをもとに顧客企業と対話を重ね共創していくことで、生産性向上や製造のデジタルトランスフォーメーション(DX)など、各企業にソリューションを提供していく方針だ。

オムロンの執行役員常務でインダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長の山西基裕氏は「ATC-BENGALURUは、インドがグローバル、またアジア太平洋地域の重要な拠点であることを示している。今後この拠点を通じて、インド製造業のグローバル競争力を高めるとともに、変化する社会的ニーズに対応し、『メーク・イン・インディア』に貢献していく。日本が誇る質の高い技術によって生産性向上と製造DXを推進し、インドがグローバルな製造業のリーダーとなるよう支援する」と、国内の製造業者を支援する戦略的拠点として世界水準の製造力実現への貢献を語った。

写真 ATC-BENGALURUの内部(ともにオムロン提供)

ATC-BENGALURUの内部(ともにオムロン提供)

(水谷俊博)

(インド)

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