9月CPI上昇率は前年同月比4.6%、中銀は金融緩和を継続
(ケニア)
ナイロビ発
2025年10月15日
ケニア国家統計局(KNBS)は9月30日、同月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比4.6%だったと発表した。項目別でみると、食品・飲料(8.4%)、交通(4.0%)、住宅・水・電力・ガス(1.4%)だった。食品では主食のメイズ粉(17.0%)、砂糖(20.4%)、トマト(40.0%)などが大きく上昇した。
ケニア中央銀行の金融政策委員会(MPC)は10月7日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、9.25%とすることを決定した。インフレ率が2.5~7.5%のターゲットレンジ内に収まっていることから、金融緩和のモメンタムを維持するとしている。
ケニアのスタンビック銀行は10月6日、9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を51.9と発表した。前月の49.4より大幅に改善し、2025年4月以来初めて50を超えた。同行エコノミストのクリストファー・レジリショ氏は、2025年第2四半期(4~6月)に発生した抗議デモ(2025年7月1日、7月14日記事参照)の影響からの回復により、9月はビジネスが拡大したと分析している。
(佐藤丈治)
(ケニア)
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