鹿児島の総合建設事業者、社内初の異文化交流イベントを開催

(日本、カンボジア)

鹿児島発

2025年10月06日

鹿児島県の鹿児島市国際交流センター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで9月13日、県内の総合建設事業者の米盛建設などをグループ会社とする米盛グループが、社内の異文化交流を促進することを目的としたイベント「米盛グループカンボジア祭」を社内初の取り組みとして実施した。

同グループは2020年から、「米盛奨学プログラム」という外国人留学生貸与型奨学金制度を、鹿児島大学とカンボジアの王立プノンペン大学、およびカンボジア工科大学と連携して実施している。同制度で来日した学生は、1年間、鹿児島大学で日本語を学び、2年間の鹿児島大学大学院での修士課程を修了後、社内で少なくとも5年間、正社員として勤務する。今回のイベントは、社内で既に勤務している、または今後入社予定の外国人材のうち、特に奨学生のカンボジア出身者に焦点を当てて実施された。2025年度から同社で働く1人と、2026年度以降に順次、入社予定の留学生6人を含む、同社社員や関係者合わせて47人が参加した。

イベントでは、カンボジア出身の社員と留学生が主体となって、メニューを考案し調理したカンボジア料理を参加者に振る舞いながら、それぞれの自己紹介のほか、カンボジアの歴史・文化・観光地・特産品など、日本との共通点・相違点について、舞踊のデモンストレーションなども交えながら、プレゼンテーション資料や動画を用いて紹介した。

カンボジア出身の社員と同じチームで働く日本人社員は、「このようなイベントは初めてで当初は参加をちゅうちょする気持ちもあったが、実際に参加することでカンボジアやカンボジア出身の社員と留学生のことをより理解するきっかけとなり、とてもよい機会だった」とした。カンボジア出身の社員からは、「仕事をするなかで、日本人社員との間の言語や年齢のギャップを感じることがある。今回のイベントでは、カンボジアについて理解や親しみを持ってもらえるよう準備した。業務外での交流は、相互理解につながるよい機会だ。他国から来た社員にも焦点を当てながら、今後も同様の取り組みを続けたい」とのコメントがあった。

写真 イベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントの様子(ジェトロ撮影)

写真 プレゼンテーションをするカンボジア出身の留学生(ジェトロ撮影)

プレゼンテーションをするカンボジア出身の留学生(ジェトロ撮影)

写真 ふるまわれたカンボジア料理「バイサイチュルーク」(豚肉載せご飯と鶏肉のしょうが炒め)など(ジェトロ撮影)

ふるまわれたカンボジア料理「バイサイチュルーク」(豚肉載せご飯と鶏肉のしょうが炒め)など(ジェトロ撮影)

(田中佳恵)

(日本、カンボジア)

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