第2四半期GDPは前年同期比5.0%成長、製造業は低調
(ケニア)
ナイロビ発
2025年10月20日
ケニア国家統計局(KNBS)は9月30日、ケニアの2025年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を前年同期比5.0%と発表した(添付資料参照)。主に農林水産業(4.4%増)や運輸(5.4%増)、金融・保険(6.6%増)が牽引した。また、前年まで不振が続いた建設が5.7%増に回復し、鉱業も15.3%増だった。
主要な産業の農業では、コーヒー、野菜、果実、花卉(かき)、牛乳の生産が増加した。輸出量は、コーヒーが26.0%増の2万42トン、野菜が31.5%増の1万8,673トン、果実が10.1%増の7万7,432トン、花卉が33.1%増の3万2,494トンだった。5.7%成長となった建設では、セメントの消費量が23.9%増、瀝青(アスファルト)の輸入量が45.6%増、鉄鋼の輸入量が約2.4倍だった。
多くの産業が高成長を遂げる一方で、製造業は1.0%成長にとどまった。食品加工では、牛乳生産は24.1%増だったが、ソフトドリンクの生産は6.7%減、砂糖生産は43.8%減、茶生産も5.3%減となった。非食品では、セメント生産21.0%増、亜鉛メッキ鋼板の生産11.3%増、自動車組み立て20.8%増と好調だった。
(佐藤丈治)
(ケニア)
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