1~9月のドイツ国内の新規登録台数、PHEV・BEVが大幅増加

(ドイツ)

ミュンヘン発

2025年10月15日

ドイツ連邦自動車局(KBA)は10月6日、2025年第1~3四半期(1~9月)の国内の乗用車新規登録台数が外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます211万348台となり、前年同期比で横ばいだったと発表した(2024年10月16日記事参照)。一方、2019年同期比では30%減で、新型コロナウイルス禍前の新規登録数水準にはまだ回復していない。

1~9月の新規登録台数を燃料別に見ると、特に電気自動車(EV、注)は前年同期比47%増の約60万台と大幅に増加した。うちバッテリー式電気自動車(BEV)は38万2,200台(38.3%増)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は21万7,800台(63.9%増)だった。

9月分のみでみると、EVの国内新規登録台数は7万3,180台(前年同月比48.1%増)で、同月の新規登録台数としては過去最大となった。うちBEVは4万5,495台(31.9%増)、PHEVは2万7,685台(85.4%増)に達した。

1~9月の新規登録台数を主要ブランド別にみると、フォルクスワーゲン(VW)が42万628台(前年同期比3.9%増)と最大で、シェアは19.9%だった。これにメルセデス・ベンツ19万1,098台(1.8%増、シェア9.1%)、BMW18万1,600台(6.9%増、シェア8.6%)、シュコダ16万5,719台(7.0%増、シェア7.9%)、アウディ14万5,975台(4.0%減、シェア6.9%)などと続いた。日本のメーカーでは、トヨタ自動車(レクサスを除く)6万1,938台(7.9%減、シェア2.9%)を筆頭に、マツダ2万9,378台(12.5%減、シェア1.4%)、日産自動車2万5,141台(9.5%増、シェア1.2%)、スズキ1万7,591台(9.8%減、シェア0.8%)、三菱自動車1万5,707台(28.5%減、シェア0.7%)などがと続いた。

(注)PHEVとBEV。

(アンナ・グリンフェルダ)

(ドイツ)

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