タイのラウンジ企業が中部国際空港で規模を拡張
(日本、タイ)
名古屋発
2025年10月23日
タイ資本の空港ラウンジ運営会社、ジ・エグゼクティブ・ラウンジ・ジャパン(The Executive Lounge Japan)は2025年10月18日、中部国際空港(セントレア)第1ターミナル国際線制限エリアにおいて、第2ラウンジ「ザ・コーラル・ファイネスト・ビジネスクラス・ラウンジ(鶯)」を開設した。2025年4月に、同社として海外ではじめて開設した第1ラウンジに加えて、新たに規模を拡大し設置したもの。旧セントレアグローバルラウンジを改装し、面積は523平方メートル、165席となった。これにより第1、第2を合わせて計約816平方メートルと従来の約3倍に拡張され、中部国際空港における最大規模のラウンジとなった。
ラウンジ内では、タイ料理やタイ式ミルクティーなどの提供に加え、専属スタッフによる15分間のタイ式マッサージを無料で受けることができる。タイの文化を取り入れつつ、日本文化との融合をコンセプトとしている。第1ラウンジが名古屋城をイメージとし、金をモチーフとした装飾だったのに対し、第2ラウンジは、愛知・名古屋の未来の発展と自然との調和をモチーフにしている。
利用対象者は、プライオリティ・パス、ドラゴンパス、ラウンジキー保持者、提携航空会社の対象搭乗者、そして当日料金を支払う一般利用者だ。
同社は、新たに開業したラウンジで、東南アジアや中国へ向かう国際旅行者の利便性向上と利用者への高付加価値の提供を図るとともに、愛知県をはじめとする中部地域の国際化促進を目指している。日本で第3の都市といわれる名古屋にビジネスチャンスがあると位置付け、今後は中部国際空港を足掛かりに、日本各地への積極的な展開を計画している。
同社の会長は「日本でのラウンジ開設は非常に誇りに思う、地域発展を手伝うことができればうれしい。日本の観光政策が拡大することを望む」とコメントした。
第2ラウンジ入り口の外観(ジ・エグゼクティブ・ラウンジ・ジャパン提供)
第2ラウンジ内の様子(ジ・エグゼクティブ・ラウンジ・ジャパン提供)
(亀多瞭介)
(日本、タイ)
ビジネス短信 925b8f90822b55b3