ジェトロが「Rethink Hong Kong 2025」へ初出展、サステナビリティー関連商品PR

(香港)

香港発

2025年10月06日

EnviroEvents(Rethink)は9月11~12日、香港コンベンション・エキシビションセンター(HKCEC)で、サステナビリティーに配慮したBtoB向け展示会の第6回「Rethink Hong Kong 2025」を開催した。2日間の開催期間中に前年度比で12%増の9,500人以上が来場した。

同展示会では企業・団体の出展のほか、複数のセミナーが開催された。会場内に複数あるセミナー会場では、循環性と廃棄物(注)、サプライチェーンと物流、建材と設備などをテーマとしたセミナーやワークショップが開催され、世界中から557人のゲストスピーカー(うち27人は香港政府関係者)が登壇し、計181のセッションが実施された。

出展ブースでは上記のテーマなどにも関連して、「サステナビリティー」をキーワードとした商品や技術、サービスなどが出品された。日本からは、香港日本人商工会議所が日系企業の香港支社など計9社を取りまとめてジャパンパビリオンを出展し、ビジネスソリューションや物流の技術をメインにPRした。出展した日本企業からは、「香港地場の電力会社、地下鉄の運営会社などの大企業との接点が作れる貴重な機会だ」「来場者も多く、幅広いビジネス関係者が来場しているため、日本のサステナビリティーに関する技術力を示すよいチャンスだと思う」などの声が寄せられた。

ジェトロもジャパンパビリオンにブースを出展した。海外バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」の紹介や、同サイトに掲載されているサステナビリティーに関連する商品をサンプル展示し、来訪者に説明・プロモーションを実施した。香港のほか、日本、シンガポール、タイ、インドネシア、米国など多数の国・地域からの来訪があったほか、業種をみると、建築関連業者、バイオ材料・複合材料開発業者、産業支援・技術普及機関、人材育成組織など多様だった。展示した廃棄素材を再利用した製品に関心を示した来場者からは、「廃棄素材を再利用してデザインにもこだわった商品を作るのは難しい。デザイン性に優れている」といった声が上がったほか、熱反射関連技術を使った布製品について、「エネルギーの節約につながり、興味深い」など、日本の技術力を評価するコメントが多かった。

写真 ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

(注)このテーマは、直線型経済モデルから循環型経済モデルへの移行に向けた戦略探求、持続可能な資源管理、廃棄物削減、製品のライフサイクルに焦点を当てたもの。

(周天任)

(香港)

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