武漢市で中国-北欧経済貿易協力フォーラム開催
(中国、デンマーク)
武漢発
2025年10月20日
中国商務部と湖北省人民政府は10月15日、「2025中国-北欧経済貿易協力フォーラム」を武漢市で開催した。フォーラムには30以上の国・地域から200社を超える世界500強企業の代表や関係者が参加した。
開幕式では、中国共産党湖北省委員会の王忠林書記、商務部の王文涛部長(ビデオメッセージ)、デンマーク外務省のイェッペ・トランホルム・ミケルセン事務次官があいさつを行った。
王書記はあいさつで、同フォーラムは全国で唯一の北欧諸国との経済貿易協力の枠組みで、2018年の開始以来6回目となることを紹介した。また、湖北省と欧州の協力分野として、越境ECやデジタル貿易、サービス貿易の発展を加速させ、電子情報、新エネルギー車(NEV)、バイオ医薬などの分野で産業連携を強化し、互恵・共栄の実現を目指すとした。
王商務部長は、近年の両地域の指導者による戦略的リーダーシップの下、中国と北欧5カ国との経済貿易協力は安定的に進展し、豊かな成果を上げていると強調した。北欧企業は中国への投資を堅持し、中国企業も北欧展開を加速させていることから、中国と北欧の経済貿易協力は強固な基盤と強靭(きょうじん)性、豊かな潜在力を備えており、困難を乗り越えながら互恵・共栄を実現できると述べた。
開幕式では、中国と欧州を結ぶ貨物列車の中欧班列の新路線として、武漢と北欧3カ国(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー)を結ぶルートの運行開始式典が行われた。
また、会場では、湖北省と北欧企業の間で総額1,000億元(約2兆1,000億円、1元=約21円)を超える契約が締結され、分野は製造業や情報技術、ヘルスケアなどに及んだ。今回のフォーラムでは初めて主賓国が置かれ、デンマークが主賓国として数十社の企業などを組織し、フォーラムの活動に積極的に参加した。さらに、第24回中国―デンマーク経済貿易合同委員会も開催された(「新華社」10月16日)。
(高橋大輔)
(中国、デンマーク)
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