アンデス共同体、中国をアジア初のオブザーバー参加国として承認

(アンデス共同体、中国、ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー)

リマ発

2025年10月06日

ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルーの4カ国で構成するアンデス共同体(CAN)は10月2日付のアンデス共同体官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で決議第949号を公表し、中国のオブザーバー参加を承認したことを明らかにした。中国は7カ国目のオブザーバー参加国となる。

CANの事務局はペルーの首都リマにある。7月に在ペルー中国大使館からオブザーバー参加の申請があり、9月30日にコロンビアの首都ボゴタで開催されたCAN外相会議で承認された。決議では、中国のオブザーバー参加を承認することで、政治的対話と協力関係の強化につながるとしている。CANによると、中国向け輸出は2024年に域外輸出額全体の19.3%を占め、主要な輸出先となっている。また、ペルーとエクアドルは中国と2国間の自由貿易協定(FTA)を締結している。

CANは、南米5カ国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、パラグアイ、ウルグアイ)が準加盟国となっている。オブザーバーとしてスペイン、モロッコ、トルコ、ギリシャ、パナマ、ドミニカ共和国が参加しており、アジアから参加するのは中国が初めてとなる。

(石田達也)

(アンデス共同体、中国、ボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー)

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